2009年に設立されたイヤホンやヘッドホン、Bluetooth対応の製品を手掛ける「QCY」がブランド初のゲーミングヘッドセット「V200」を発売しました。
50mmドライバーを搭載し、7.1chサラウンドに対応。Bluetooth、2.4GHzワイヤレス、USB有線の3パターンの接続モードに対応し、PC(Windows/Mac)やスマートフォンはもちろん、プレイステーション5/4やNintendo Switch 2(マイクは使用不可)でも使用できます。
本記事ではV200の実機レビューをお届け。同製品が気になっているゲーマーの参考になれば幸いです。
QCY V200 スペック

| ブランド | QCY |
| 希望販売価格 | 7,380円 |
| 重量 | 276g |
| ドライバーサイズ | φ50mm |
| 接続方法 | Bluetooth 6.0 2.4GHz USB有線 |
| 連続使用時間 | Bluetoothモード ライティングオフ時:240時間 ライティングオン時:100時間 2.4GHzモード ライティングオフ時:140時間 ライティングオン時:80時間 |
| マイク指向性 | 全指向性 |
| カラー | ブラック ホワイト |
QCY V200 外観レビュー
イヤーパッド

V200を手にとって真っ先に感じたのが、イヤーパッドの柔らかさでした。プロテインレザー製のイヤーパッドは上質感を持ちながらも、低反発で圧迫感が全くなく、装着中の不快感がほぼ全くありません。もちろん、メガネをはじめとするアイウェアを装着していても、耳が痛くなることはありませんでした。
一方で蒸れやすく通気性には優れていないため、夏場は気になるかもしれません。室温が高いときや湿気が多い日は、定期的に外すとよいでしょう。
ヘッドバンド

ヘッドバンドは最大10段階の長さ調整が可能です。ヘッドバンドが完全に閉じた状態から伸ばすと、内側に1~9までのメモリが記されているのが確認できます。この数字を目安に、段階的に調整する仕様となっています。
調整幅はかなり広いですが、調節する際の硬さが数字によって異なるため、スムーズに調整するのが難しい印象です。
重量
スペックに記載された重量は276g(公表値)で、マイク装着時の重量は約280g(実測値)でした。2時間ほど装着しながらゲームをプレイしていましたが、ヘッドセットの重量で頭が痛くなることはなく、前述のとおりイヤーパッドも非常に柔らかいため、疲労感はほぼ全くありませんでした。
QCY V200 サウンドレビュー
サウンド
気になるサウンド面について。ファーストインプレッションとして、音の定位が非常に分かりやすいと感じました。特にFPSにおける音の左右はもちろん、前後上下の音も定位が把握しやすく、敵の位置を把握するのに十分なクオリティだと思います。
音質は中音が非常に大きく、高音は普通。低音がかなり小さく聞こえるため、ゲームの臨場感を味わうには向いていないかもしれません。また、ヘッドセット本体のボリュームを最大にすると、中音がかなり耳に痛いので、程よい音量設定を探る必要があります。
マイク

V200には着脱可能なフレキシブルマイクが搭載されています。可動範囲はかなり広く、自由にマイクの位置を調整できるのは大きなメリットです。
一方で音質は価格相応といった印象。全指向性マイクのため、周囲の環境音や雑音を拾いがちです。また、出力サウンドと同様に、収録音声もやや中域が強調されています。ボイスチャットの伝達だけが目的でありば問題ありませんが、ゲーム/ライブ配信で使用したい場合は別途マイクを用意するとよいでしょう。
QCY V200 コントロール部分レビュー

V200はヘッドセット本体に、マルチファンクションボタンとマイクミュート/アンミュートボタン、ボリュームコントロールとLEDインジケータ、USB Type-Cポートが搭載されています。
マルチファンクションボタンは電源のオンオフから電話の応答、接続モードやサウンドエフェクトの変更といった機能を担っており、電源オンは1.5秒長押し、電源オフは3秒長押し、接続モード変更は2回タップ、サウンドエフェクト変更は3回タップと、タップ回数や押下時間によってさまざまな機能を呼び出せます。
ボタン各種やボリュームコントロールの質感は低く、装着中にボタンをタップすると「カコン」といった音が振動で伝わってきます。コントロール部分周辺のパーツはコスト削減されているのかもしれません。
接続方法
接続はBluetooth 6.0、USBドングルによる2.4GHz、USB有線の3モードに対応。USB有線モードにおける遅延を0msとすると、ワイヤレスの2.4GHz接続は最大20msの遅延とのことですが、ゲームプレイ中は遅延が全く気になりませんでした。
接続モードによって連続使用が異なり、Bluetoothモードではライティングオフで240時間、ライティングオンで100時間。2.4GHzモードではライティングオフで140時間、ライティングオンで80時間となっています。
総評

ワイヤレスゲーミングヘッドセットでありながら、7,380円という希望小売価格を実現したV200は、装着感に優れたFPS向けのエントリーモデルだと感じました。サウンドクオリティは決して高いとはいえませんが、音の定位が非常に分かりやすいので、ゲームにおいて本領を発揮する製品といえるでしょう。
2025年11月4日まで、20%割引の5,904円で購入可能です。初めてのワイヤレスゲーミングヘッドセットとして、V200をぜひ検討してみてください。
























