Razer DeathAdder Essential スペック
発売日 | 2021年4月23日(ブラック) 2021年6月25日(ホワイト) |
希望販売価格 | 3,480円 ※2024年9月時点における公式サイトの販売価格は3,880円 |
幅 | 73mm |
奥行き | 127mm |
高さ | 43mm |
重量 | 96g |
接続方法 | 有線(USB) |
ケーブルの長さ | 1.8m |
センサー | オプティカルセンサー |
最大DPI | 6,400 |
最大ポーリングレート | 1,000Hz |
DeathAdder Essentialは、2006年に登場した「DeathAdder」シリーズのゲーミングマウス。Razerを代表するゲーミングマウスシリーズの1つで、人間工学に基づいたエルゴノミック形状を特徴としています。2021年4月23日にブラックが発売され、同年6月25日にはホワイトが発売されました。
なお、プレスリリースに記載されていた希望販売価格は3,480円ですが、2024年9月時点における公式サイトの販売価格は3,880円となっています。
Razer DeathAdder Essential レビュー
持ち方ごとの使用感
ゲーミングマウスは人によって最適な持ち方が異なるので、どの持ち方でも使用感が分かるように「かぶせ持ち」「つかみ持ち」「つまみ持ち」の3種類の持ち方でDeathAdder Essentialを使用してみました。
なお、筆者の手は手首から中指の先端まで約17cmで、やや小さめです。
かぶせ持ち
DeathAdder Essentialは人間工学に基づいたエルゴノミック形状なので、人間の手にフィットしやすく、かぶせ持ちは非常に相性がいいです。頂部が出っ張ったデザインをしているため、筆者の手だと隙間なくフィットさせるのは難しく、ロゴ周辺がやや浮いてしまいましたが、操作に支障はありませんでした。
サイド部のグリップもしっかり機能しており、マウスを激しく動作させても持ち方が崩れることはなさそうです。また、かぶせ持ちはサイドボタンも押しやすく、感触的に前後ボタンの区別もつけやすいです。
つかみ持ち
DeathAdder Essentialはつかみ持ちの相性もよく、適度なフィット感が得られます。重量は96gと近年のゲーミングマウスの中ではやや重めではありますが、長時間ゲームをプレイしていても、大きな疲労感はありませんでした。
つかみ持ちにおいてもサイド部のグリップがしっかり機能するので、激しくマウスを動作させるゲームをプレイしていても、持ち方が大きく崩れることはないでしょう。手前のサイドボタンはすんなり押せる一方で、奥のサイドボタンを押すのは難しい印象です。
つまみ持ち
サイズが大きいエルゴノミック形状のマウスはつまみ持ちに向いていない製品が多い中で、DeathAdder Essentialとつまみ持ちの相性はそこまで悪くないと感じました。しかし重量が96gとやや重めなので、やはり長時間のゲームプレイには向かないでしょう。
また、つまみ持ちではサイドボタンが非常に押しにくいです。同じ価格帯のゲーミングマウスであれば「Razer Cobra」の方が、つまみ持ちのプレイヤーに適していると思います。
各ボタンのクリック感
左右のクリックボタンは程よい重さで、適度なクリック感があります。応答速度も問題なく、スムーズにマウス操作ができる印象です。ほぼ感覚的で個体差もあると思いますが、やや右のクリックボタンの方が遊びが大きいような気がしました。
サイドボタンも程よい大きさと重さで、激しいマウス操作においても間違ってサイドボタンを押してしまう心配はなさそうです。かなり理想的なサイドボタンのデザインだと思います。
マウスホイールを回転させたときのノッチはやや固めな印象で、激しくマウスを動作させたとしても、誤って作動させてしまう心配はなさそうです。しっかりとした操作感が得られます。また、マウスホイールクリックは程よい固さです。
なお、DeathAdder Essentialに搭載されたメカニカルスイッチはややクリック音が大きい印象です。また、耐久回数1,000万回となっています。
マウスソールと滑り心地
マウスソールはUltraslick Mouse Feetが3カ所に装着されています。手首側のマウスソールはかなり細長いですが、全体的にしっかりと滑り、しっかりと止まる印象です。
ケーブルを固定してマウスパッド上でDeathAdder Essentialを放るように滑らせると、スイッチ類がある奥側を中心に手前側が回転するため、奥側と手前側で重量が大きく異なるのかもしれません。
マウスケーブル
DeathAdder Essentialのマウスケーブルは、おそらくビニールケーブル(公式ではStandardケーブルと表記)。ケーブルは細かく折りたたまれた状態で梱包されているため、新品の状態だとマウスケーブルにかなり癖が付いています。ケーブル周辺に物があると引っ掛かりやすいため、気になる人は別途マウスバンジーを用意するといいでしょう。
ソフトウェア「Razer Synapse 3」によるデバイス管理
DeathAdder EssentialはRazerのデバイスを一元管理するソフトウェア「Razer Synapse 3」に対応しており、ソフトウェア上でマウスのカスタマイズが可能です。DeathAdder EssentialをPCに接続しただけでログイン画面が表示されるので、とてもユーザーフレンドリーな設計だと感じました。
カスタマイズでは各ボタンの機能を変更することが可能。マウス機能はもちろんのこと、キーボード入力やマウス感度の変更、音量変更や音声ミュートなどのマルチメディア機能などを割り当てることもできます。
パフォーマンスタブでは、マウス感度(DPI値)やポーリングレートを変更することができます。DeathAdder Essentialはデフォルトでマウス感度を変更するボタンがないため、マウス感度は「Razer Synapse 3」を開いて変更するか、もしくはいずれかのボタン機能をDPI変更に割り当てる必要があります。
DPIの値は200~6,400の間で、2~5ステージもしくはステージなしでの設定が可能。ポーリングレートは125・500・1,000の3段階で変更できます。
ライティングタブではマウス本体のライティングに関する設定を変更できます。DeathAdder Essentialのライティングはグリーン単色なので、カラーの変更はできません。明るさと2種類のパターン、ライティングをオフにする条件を設定できます。
Razer DeathAdder Essential 総評
DeathAdder Essential最大の魅力は、なんといっても人気ゲーミングデバイスブランドRazerのゲーミングマウスが5,000円を切る価格で入手できるという点にあるでしょう。初めてのRazer製品や初めてのゲーミングマウスとしてもオススメできる、エントリーモデルの候補としてピッタリな製品だと思います。
特に「DeathAdder」シリーズの伝統を受け継いだエルゴノミック形状はかぶせ持ちと非常に相性がよく、長時間のゲームプレイでも手や手首に負担がかかりにくいのが魅力です。
一方で軽量モデルやワイヤレスのゲーミングマウスに慣れた人にとっては、扱いづらさを感じるかもしれません。また、前述の通りマウスケーブルの引っ掛かりが気になるため、マウスバンジーは必須だと思います。
また、同じエルゴノミック形状で軽量のマウスがよければ「DeathAdder V3」、ワイヤレスがよければ「DeathAdder V3 Pro」「DeathAdder V3 HyperSpeed」「DeathAdder V2 X HyperSpeed」なども候補に挙げられるでしょう。